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サイバーウェーブヒストリー 第1回:創業「好き!」の果てに誕生

2019年にサイバーウェーブは創立20周年を迎えました。今でこそ安定した経営を続けていますが、20年の全てが順風満帆だったわけではありません。様々な困難をどのように乗り越えて今があるのか。サイバーウェーブが持つ理念をお伝えするため、サイバーウェーブ代表取締役社長の梨木 繁幸に、創業時から現在に至るまでのエピソードや代表の思い、今後目指す目標を聞きました。

気がついたら会社になっていた

――梨木さんがサイバーウェーブを立ち上げたのは、なぜでしょうか?

梨木:好きなことを突き詰めていたら、いつの間にか会社になっていたんです。小学生のときにはすでにプログラミングや機械に興味があって、自分でコーディングしていました。

大学生のときにはサイトを立ち上げて携帯電話を通信販売していました。

――通信販売では、具体的にどのようなことをしていたのでしょうか?

梨木:自分でプログラミングができたので、携帯電話の販売サイトを作りました。同時に、アフィリエイトの仕組みも作りました。販売サイトで携帯電話を紹介してくれる人を募集し、実際に紹介してもらったらお金を支払う仕組みです。12,000人のアフィリエイトスタッフに携帯電話を紹介してもらうことができました。その結果、学生時代のお小遣いは月150万になりました。

――会社を立ち上げる前から売上を出していたのですね。大学生で事業を起こしたのは、もともと起業するつもりだったのでしょうか?

梨木:いえ、会社を創ることを目的にはしていませんでした。起業したいというよりも、お金と情報をやり取りして、みんなが収益を上げていく仕組みが作りたかったんです。それが楽しかった。やっていたら事業になっていました。

最初は法人ではなく個人で事業をしていましたが、お取引をしていた光通信さんから「法人じゃないと契約できない」と言われてしまったんです。その契約のために有限会社サイバーウェーブ(現サイバーウェーブ株式会社)を立ち上げました。

プログラミングを生かし、お金と情報のやり取りをして収益を出し続けていたらいつの間にか会社になっていた、という感覚です。

物理学を使えば、未来がわかる

――好きなことを追いかけた結果、会社になったのですね。小学生の時から機械やプログラミングに興味を持っているとのことでしたが、興味を持つようになったきっかけなどはありますか?

梨木:小学生のとき、通学路にがらくたの山があったんです。ステレオとか扇風機とかが落ちていました。学校に通うときに寄り道して、壊れた機械を拾って帰る。持ち帰った機械は分解していました。それがきっかけで、機械などに興味を持つようになりました。

――機械や電気のどのようなところに魅力を感じたのでしょうか?

梨木:ともかく無性に興味がありましたね。ひとつには物理が好きで自分で勉強を進めていました。中学生のときには、もう高校の物理の教科書を読んでいました。「物理学ってすごい」と思っていました。

――物理学のどこがすごいと思ったのでしょうか?

梨木:この世の法則があらわれているところです。それがわかると未来が予測できるんです。身近な例でいうと物を投げた時にどこに落ちるのか、物理学があれば予測できます。すごく面白い。中学生の時には物理への興味が高じて、ケプラーの法則を勉強して、自力で星の動きを予測する天体シミュレータを作りました。

自分が育った環境も、物理が好きになる一因だったように思います。生まれた所は、埼玉県飯能市という西側の県境に近い場所です。自然が豊かで、川も山もありました。自然は物理現象の宝庫です。たとえば、川を下るときには「なぜ水はこんな渦の巻き方をするんだろう?」興味をもつような子供でした。

自分から行動すると、波のように誰かから価値が返ってくる

――社名を「サイバーウェーブ」にした理由について教えてください。

梨木:「サイバー」は電脳空間やインターネットをあらわす言葉です。「ウェーブ」は「波」を意味しています。波の形が好きなんです。

――波の形が好き?

梨木:はい。自分は節理や法則が好きで、波は本質をあらわした節理だと思っています。波は上がることもあるし下がることもある。仕事や人生で調子のいいときと悪いときがあるのと同じです。たとえいま調子が悪かったとしても、必ずどこかで上がるときが来ます。波の形の一種であるサインカーブ(下図)は、プラスの部分の面積とマイナスの部分の面積が等しくなります。調子のいいときと悪いときを合算するとゼロになるというのは、何かの本質のように感じます。

――会社のロゴの由来についても教えていただけますか?

梨木:社名(Cyberwave)からCとWを取って、その形をロゴにしました。ロゴの右側はビックリマークになっています。ビックリマークには「事業を通してみんなに驚きやインパクトを与えたい」という思いが込めてあります。

色がオレンジなのは太陽のイメージです。恒星である太陽はエネルギーのかたまりで、地球上の生物を育んでいます。サイバーウェーブも同じように自ら光って、世の中に価値を育んでいきたいです。自分が中心になってエネルギーを配り、相手を喜ばせたいです。

――社名にも会社のロゴマークにも、事業に対する梨木さんの思いが表れているのですね。

梨木:「相手を喜ばせる」という考えを大切にしています。相手やお客様がいて、はじめて自分たちの仕事があります。みんなに喜んでもらいたいです。お金を頂いたとすれば、それ以上の価値を返さなくてはなりません。太陽のようにエネルギーを振りまく。自分が中心になってエネルギーを配って、相手を喜ばせることが必要です。

「自分から行動すること」も大事だと考えています。道端に落ちているゴミを拾ったり、新しいビジネスを起こしたり。受け身でいるよりも、自分から積極的に行動を起こして、価値を発信していきたいです。自分がした行動の結果はすべて自分に返ってきます。

行動の結果がすべて自分に返ってくるのも、波と似ていますね。波を立てたら向こうの壁にぶつかって、自分の方に戻ってきます。行動することも同じで、自分が行動することで価値を波のように発信して、誰かに受け止められて、反射して返ってくる。行動するほどに、返ってくる価値は大きいです。

(第2回に続く)

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