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サイバーウェーブ エンジニア成長への道 第2回:「前例のない技術を実現できる環境です」大学を辞めてまで選んだエンジニアインターンの道

サイバーウェーブは技術力の会社です。サイバーウェーブはミッションとして「情報技術力で、幸せを循環させる仕組みを作り、より良い世界にする」を掲げ、その実現にむけてエンジニアひとりひとりの成長が会社の情報技術力を高めるのだと考えています。本連載では、サイバーウェーブで働くエンジニアをひとりひとりピックアップし、エンジニアとしてどのように成長してきたのか、どのようなエンジニアを目指しているのかをインタビューします。

今回はサイバーウェーブ開発部リーダーの工藤に話を聞きました。

大学の講義をきっかけにプログラミングの道へと進むことを決めた工藤は、システム開発を本格的に学ぶためサイバーウェーブに入社しました。自身の開発技術が足りないという壁に直面しながらも、持ち前の粘り強さで技術力を伸ばしてきました。現在は開発部リーダーとして、新技術の導入やインターン生の教育に携わっています。


工藤 祐 (くどう たすく)
2020年2月入社 開発部リーダー


早くプログラミングで仕事をするためにインターンを始めました

ーーインターンを始めた理由について教えてください。

工藤:IT業界でのインターンを考えたきっかけは大学の講義でした。大学3年生の時、Rというプログラミング言語を使ってデータ分析をする授業を受けました。それがプログラミングとの出会いです。その講義を受けるまではプログラミングの存在も知りませんでした。

初めて知ったプログラミングという概念が面白くて、大学の講義だけではなく自分でもプログラミングを学習してみました。2週間ほど勉強を続けるうちに、気付けば面白さに引き込まれていたんです。あまりにも面白いので、将来はプログラミングで生計を立てようと考えはじめました。

そこで、本格的にプログラミングで仕事をするため、大学を辞めてインターン先を探すことにしました。

ーー大学を辞める!? どうして大学を辞める決断をしたのでしょうか。在学したままインターンをすることが多いと思うのですが……

工藤:今考えてもリスクのある選択をしたと思います。それでも大学を辞めたのは、プログラミングの仕事をするまでの効率を考えたためです。当時の自分は大学3年生でした。卒業までの2年間、お金と時間をかけてプログラミングと関係のない講義を取ることが良い選択肢とは思えませんでした。大学を辞めてプログラミングを学ぶためにお金や時間を使ったほうが、自分の目指したい将来に早く近づけると考えました。

ーーシステム開発会社の中からサイバーウェーブを選んだのはなぜでしょうか?

工藤:1つは開発に使う言語が自分に合っていたためです。サイバーウェーブでは、Ruby やRuby on Rails を中心的に使います。ちょうど自分も勉強していたため、サイバーウェーブをインターンの候補に入れました。

もう1つの理由は、業務内容が面白そうだと感じたためです。サイバーウェーブの公式サイトを見たところ、「インターン生が技術調査をしてPJテンプレート(サイバーウェーブの中核製品である VALUE KIT の前身)の機能を改善した」という記事がありました。

『Rails大好き!もっとRailsスキルアップをしたい!』 千田 俊さん 筑波大学 – WEBシステム開発に特化サイバーウェーブ株式会社 (cyberwave.jp)

インターン生であっても実務で使う機能を提案できるところに魅力を感じ、サイバーウェーブへの入社を決めました。

会社に前例のない技術を使った実装にもチャレンジしています

ーー現在の業務内容について教えてください。
工藤:

主に実装業務をしています。マニュアルがあるシステム開発だけではなく、会社として前例のない技術を使った実装を担当することも多いです。

最近の案件では、サイバーウェーブが開発で使ったことのないRFID技術の導入に挑戦しました。ICタグがつけられた工場で扱う物品や実験生成物を、専用のRFIDスキャナーを用いて、ICタグを読み取って情報管理するタブレットアプリの開発です。

タブレットアプリを作るためには様々な方法があります。今回の開発ではReact Native というフレームワークを使うことに決めました。一方で、サイバーウェーブではRuby やRuby on Rails を中心的に使ってきました。Ruby やRuby on Railsの言語の使い方は、マニュアルとして社内に蓄積されています。しかし、React Native を使った開発手法についてはまだ教材を整えられていません。サイバーウェーブの資産にしようと挑戦中の技術のため、開発の手順マニュアルや教材がないんです。

タブレットアプリを作る時も、React Native の使い方を1から調べる必要がありました。最初はどうすれば上手くいくのか検討がつかず、手探りでプロジェクトを進めていました。しかし、試行錯誤を繰り返して、システムとして使えるものをお客様にお出しできました。

このように、前例のない技術を調べて成果物にするという仕事が多いです。

また、技術的に特に配慮が必要な箇所の実装もよく担当します。例えば、Ruby やRuby on Rails を使う開発であっても、ECサイトの決済画面の実装は難易度が高くなります。決済画面では個人情報を扱ったり、クレジットカードを持っていないと見られない画面を作成したりするためです。

書籍だけでは学べない、実務のためのスキルが身に付きました

ーー入社時と比べて成長を感じる部分はありますか?

工藤:コミュニケーション能力と技術力の2つが伸びたと感じています。

入社当初、自分には仕事のためのコミュニケーション能力がありませんでした。それが顕著に現れたのが仕事を依頼される場面です。自分には、仕事がわかっていないのに「わかりました」と言ってしまう癖があったんです。仕事の内容に疑問があった時には質問するべきなのですが、わからないまま進めてしまい、結局つまづくことが多くありました。

仕事の支障になるため、どうにかしてこの癖を改善しようとしました。当社の社長の梨木さんに指摘されたところや仕事でつまづいたところを記録し、1つ1つ地道に改善策を試していきました。その結果、今では正社員として社内の人やお客様とコミュニケーションを取りつつ仕事ができています。

ーーそう言えば、このインタビューの前に梨木さん(代表)に工藤さんがどんな人なのか聞きました。「最初はコミュニケーションがうまくなかったけれど、今ではお客様との調整をしたりチームを引っ張る存在にまでなった」と言っていました。周囲から見ても目覚ましい成長だったみたいですね。

工藤:コミュニケーション能力だけではなく、システム開発の技術も伸ばせました。もちろん、入社してすぐに力を伸ばせた訳ではありません。実装業務を担えるようになるまでには壁がありました。

最大の困難は、インターン生として入社してからの10か月間、実装業務を任せてもらえない時期が続いたことです。会社として実装業務が落ち着いていた時期でもありましたが、1番大きな理由は、自分に技術力がなかったためです。自分の実力不足のために入社前にやりたいと望んでいたことができていないと気付いた時は、かなりのショックを受けました。

自分だけでは解決できない問題だと感じ、思いのたけを社長の梨木さんにSlackのDMで送ってしまいました。「実装力は不十分ですが、実装するためにサイバーウェーブに入ったので実装業務もさせてください。技術の足りない部分は自己学習で補います」という内容でした。

思いをそのまま書いてしまったので、傍から見ると読みづらい文章でした。それでも梨木さんは読んでくれました。しかも「今度食事行こうか、話聞くよ」と誘ってくださったんです。

食事の席で「実装業務も担当したい」と話したところ、梨木さんは快く受け入れてくれ、すぐに実装タスクを任せてもらえました。そこからは死に物狂いでプログラミングを勉強しました。会社でも家でも勉強していた覚えがあります。技術力が不十分ながらも、わからない問題を1つ1つ学んでいたら、いつの間にか難しい実装業務もこなせるようになりました。今ではインターン生にも教えられるくらいに実装力が伸びました。

サイバーウェーブの開発環境そのものも、技術力の向上につながったと感じています。

サイバーウェーブではコードの1行1行まで細かく確認します。「なぜこのコードを書いたのか」「なぜ同じ機能を持つ関数がある中でこの関数を使ったのか」などです。細かいレビューを受けて、教科書やインターネットでは得られない知識も身に付けることができました。コードの1行1行に気を配るサイバーウェーブだからこそ身に付けられた知識です。

前例がないものを形にする仕事にやりがいを感じます

ーー仕事の中でやりがいを感じたできごとについて教えてください。

工藤:使ったことがない技術を導入して成果物を作り出す仕事にやりがいを感じます。最近は、新しい技術を使ってコードの削減に成功したことにやりがいを感じました。

ある案件で実装した決済システムが500行以上あるコードになってしまいました。同じ機能ならコードは短い方がいいんです。長い上に見づらいコードになっていて、書いた人以外には保守も改修もできないのではないかと思うほどのコードでした。どうにかして短くしようと思いました。

最初はどうやってコードを短くすればいいのか検討もつきませんでした。わからないながらも技術について調べたり、梨木さんや会社の人にも知恵を借りたりしたところ、500行あったコードを150行ほどにまで短くできました。新しい技術を試す過程や、調べた内容をシステムとして形にできた瞬間に楽しさを感じました。

サイバーウェーブでは新技術の導入を任される機会が多く、自分にとってやりがいを感じやすい環境になっています。

技術力プラスアルファで価値を作り出せる人材を目指しています

ーー工藤さんはインターン生として入社し、現在は社員として働いています。社員になると決めたきっかけはありますか?

工藤:1つ目は、これまでお話してきたようにサイバーウェーブの業務に面白さを感じたからです。もう1つは、サイバーウェーブのプロダクトであるVALUE KIT に将来性を感じたことがきっかけです。

VALUE KIT は、システム開発の時によく使われる部品を集めたツールです。お客様から依頼される前にある程度コードを書いているので、早くシステムを作れます。「受注前に事前にシステムを作っておく」という考えは、今後どんどん伸びると思っています。自分がVALUE KIT の成長に貢献したいと思い、社員になると決めました。

ーー今後目指すキャリアプランについて教えてください。

工藤:自分の技術力はまだまだ発展途上ですし、プログラミングそのものが好きなので今後も技術力を伸ばし続けたいです。特に、システム開発の中でもバックエンドと呼ばれる分野の技術を磨こうと考えています。

バックエンドとは:
システムにおいて、ユーザーには見えない箇所のこと。例としてクレジットカード払いの決済処理が挙げられる。

とはいえ、技術力を伸ばすだけでは足りないと感じています。自分の場合、純粋な技術力だけでは大きな価値を作りにくいためです。

世の中には、寝食を忘れるくらいにプログラミングが好きな人や、梨木さんのように子どもの時から勉強している人などがいます。そのような人が圧倒的な技術力で作り出す価値を、自分ひとりの技術力で作ることは難しいです。

自分が提供できる価値を大きくするためには、技術力以外のスキルが必要だと感じています。何をもう1つのスキルとして自分の武器にするかは検討中です。今後のキャリアの中で見つけようと考えています。

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