応用情報技術者試験合格体験記 - 開発部インターン生の学習法とポイント
はじめに
開発部インターン生の井上です。
2025年4月に応用情報技術者試験を受験し、無事合格することができました。弊社の資格取得支援制度を活用してこの記事を執筆しています。
これから受験を考えている方に向けて、私の学習法や重要なポイントをお伝えできればと思います。
試験概要と結果
試験構成:
- 午前問題:多肢選択式(80問、150分)
- 午後問題:記述式(11問中5問選択、150分)
合格基準: 各試験で60%以上の正答率
私の結果:
- 午前:66%(ギリギリ通過)
- 午後:78%
受験動機
1. 情報系知識の幅広い習得
普段の開発業務ではRuby on RailsやGitHubなど、特定の技術を深く学ぶことが多いのですが、情報系全般の知識を体系的に学ぶ機会は少なかったため、良い機会だと考えました。
2. 大学院の単位申請
現在通っている大学院では、この資格取得により90分授業30回分の単位が申請できるため、学習効率の面でも大きなメリットがありました。
学習方法
午前問題の対策
私のアプローチ:
1年前に基本情報技術者試験を受験していたため、いきなり過去問演習からスタートしました。
事前学習がない方へのおすすめ:
まず参考書でインプットを行うことをお勧めします。私の周りでは「キタミ式」という参考書が人気でした。
過去問演習:
「過去問道場」という無料の優秀なWebサイトを活用し、5年分程度の演習を行いました。
午前問題のポイント:
- 参考書でのインプットは軽めに済ませ、早めにアウトプット(過去問演習)に移行する
- 参考書は情報量が多いため、全てを完璧に覚えようとすると時間不足になるリスクがある
- 効率的な学習スケジュール管理が重要
午後問題の対策
使用教材:
「午後問題の重点対策」という参考書を使用しました。
問題選択の戦略:
時間に余裕がある方は全大問を軽く確認してから選択することをお勧めしますが、私は時間が限られていたため、「文系セット」と呼ばれる専門知識が比較的少なくて済む大問のみに絞って対策しました。
実践演習:
参考書での学習後、時間感覚を養うために解答が丁寧な過去問集を購入し、3回分程度解きました。
午後問題のポイント:
以下の2つの能力向上を重点的に意識して学習しました:
- 情報抽出能力: 長文から解答に必要な部分を的確に見つけ出す
- 要約能力: 抽出した情報を制限字数内で適切にまとめる
午後問題は暗記だけでは対応できませんが、解答には一定の傾向やパターンがあります。自分の解答と模範解答を丁寧に比較・分析することで、十分に対策可能だと感じました。
今後の展望
応用情報技術者試験を取得すると、高度情報処理試験の午前I試験が免除される制度があるそうです。時間に余裕ができたときに、さらなるステップアップとして挑戦してみたいと考えています。
まとめ
ギリギリの合格でしたが、体系的な情報系知識を身につけることができ、大変有意義な経験でした。これから受験される方の参考になれば幸いです。
効率的な学習計画を立て、午前は過去問中心、午後は解答パターンの習得に重点を置くことが成功のカギだと思います。