ランディングページ(LP)制作において、ライティング技術はもちろん、デザインも重要な要素。LPのデザインをゼロから考えて制作するのは、とても大変ですよね。
そこで活躍するのが、テンプレートやツールです。
しかし、テンプレートやツールは星の数ほど存在するため、どれを選んだらよいのか迷ってしまうことでしょう。
この記事では、星の数ほど存在するテンプレートの中から厳選した5つの無料テンプレート(レスポンシブデザイン)と、LP制作に役立つおすすめのツールを3つご紹介します。テンプレートやツールを活用して、LP制作を効率化しましょう。
Adobe XD|直感的なインターフェース
https://www.adobe.com/jp/products/xd.html
Adobe XDは、Adobe社が提供するWebサイトやモバイルアプリの制作に適したUI/UXデザインツール。Adobe XDは、用意されたパーツを組み合わせるだけで、誰でも本格的なデザインができる直感的なインターフェースが特徴です。Microsoft PowerPointに近い操作感で、Adobe製品を使い慣れていない方でも簡単に使えます。
Adobe XDはクラウドで動作するため、GoogleスライドやGoogleスプレッドシートと似たようなコラボレーション機能も標準搭載。
- 編集がリアルタイムで反映
- リンクの共有
- コメント機能
クライアントとランディングページ(LP)制作について打ち合わせをする場面を想定しましょう。Adobe XDを使えば、以下のように、クライアントとの素早くスムーズなやり取りが可能です。
- アイデアをまとめる
- Adobe XDでアイデアを形にする
- その場でフィードバックをもらう
- 持ち帰って、さらに作りこむ
- リンクを共有し、コメントをもらう
Adobe XDは「1500枚ものアートボードを生成しても、60fpsでなめらかに動く」と言われています。PhotoshopやIllustratorのような、作業量が増えるにつれて重くなるというAdobe製品のデメリットを感じません。
Adobe XDは法人向けのプランは有料です。しかし、一部機能に制限はありますが、個人向けの無料プランが提供されています。
「簡単・軽い・速い」の3つを併せ持つツールはなかなか存在しません。まずは、無料プランを試してみてはいかがでしょうか。
Adobe XDは「本格的なLPを素早く簡単に作れるツールがほしい!」という方におすすめです。
Wires jp|Adobe公式日本語テンプレート
https://www.behance.net/gallery/67284971/Wires-jp
Wires jpは、Adobeが提供するAdobe XD用に作られた日本向けテンプレート。ベースとなったWires(後述)は、Adobeが提供している、とても優秀なテンプレートです。LP制作に必要なパーツが豊富にそろっています。
しかし、Wiresは、海外向けのテンプレートがゆえに、日本人好みのデザインとは言えません。
Wires jpは、そんなWiresのデメリットを解消し、フォントからすべて日本向けに改良されました。日本向けのLPに使うXDのテンプレートは、Wires jpがおすすめです。
Wires|Adobe公式海外テンプレート
https://www.behance.net/gallery/55462459/Wires-free-wireframe-kits-for-Adobe-XD
Wiresは、Adobeが提供するAdobe XD用に作られた海外向けテンプレート。Wires jpと同じく、LP制作に必要なパーツがそろっています。海外向けのLP使うXDのテンプレートは、Wiresがおすすめです。
Bootstrap|直感性と自由度を両立
Bootstrapは、Twitter社が開発したCSSフレームワーク。用意されたパーツを組み合わせることで、誰でも本格的なWebページを作ることができます。
Bootstrapのメリットは、HTMLやCSS、JavaScriptを書くことで細かいところをカスタマイズできる点。前述のAdobe XDには難しい、かゆい所に手が届くのです。
Bootstrapのデメリットは、英語環境を想定して作られている点。日本語のシステムフォントでは、美しさに物足りなさを感じることがあるでしょう。しかし、オープンソースで配布されている追加のスタイルシートを加えることで解決できます。
Bootstrapは「細かいところをカスタマイズしたいけど、直感性は捨てたくない!」という方におすすめです。
SLIM|ジムやパーソナルトレーナー向けテンプレート
https://preview.colorlib.com/theme/slim/
SLIMは、フィットネスジムやパーソナルトレーナーをコンセプトとしたテンプレート。下記のように、フィットネスジムやパーソナルトレーナーのLPに必要なパーツが用意されています。
- サービスの特徴
- トレーニングメニュー
- お客様の声
- コーチの紹介
- お問い合わせフォーム
LPだけではなく、Webサイトにも使えるデザインにも注目です。
Feliciano|カフェやレストラン向けテンプレート
https://preview.colorlib.com/theme/feliciano/
Felicianoは、カフェやレストランをコンセプトとしたテンプレート。下記のように、カフェやレストランのLPに必要なパーツが用意されています。
- 店舗の紹介
- メニュー紹介
- スタッフの紹介
- 予約フォーム
- お客様の声
前述の『SLIM』と同じく、LPだけではなく、Webサイトにも使えるデザインにも注目です。
WordPress|自由度の高さが特徴
WordPressは、ブログから高機能なサイトまで作ることができるオープンソースのソフトウェア。WordPressの特徴は、何と言っても自由度の高さです。以下を用いることで、細部までこだわったデザインのWebサイトを作ることができます。
- テーマ
- テンプレート
- プラグイン
- HTML
- CSS
- JavaScript
Web業界に勤務している方なら、「WordPressは難しい……」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。たしかに、自由に作れば作るほど、高度な知識が必要になるのも事実です。
難しいイメージのあるWordPressですが、LP制作の観点から見れば、意外と簡単。テーマとプラグインを導入することで、初心者でも簡単に本格的なLPを作成できます。学習コストは、前述の『Adobe XD』や『Bootstrap』とほとんど変わりません。
WordPressは 「細部まで徹底的にこだわったLPを作りたい!」という方におすすめです。
Lightning|シンプルかつ高機能なテーマ
Lightningは、無料で使える日本語向けのWordPress公認テーマ。シンプルかつ高機能な上に、商用利用も可能です。
一般的なWordPressテーマは、固有機能をすべてテーマ本体に詰め込んでいます。Lightningは、固有機能を『VK All in One Expansion Unit』というプラグインにまとめることで、高機能なWordPressテーマのデメリットである複雑さを解決しました。これにより、カスタマイズがしやすくなるだけではなく、Lightningから他のテーマに移行したときの設定も簡単です。
Lightningほどのシンプルかつ高機能なテーマが無料で使えるのはうれしいところ。WordPressのテーマ選びに迷ったら、Lightningを選んでください。
テンプレートやツールでLP制作を効率化しよう
LP制作に役立つテンプレートやツールをご紹介しました。
- Adobe XD
- Wires jp
- Wires
- Bootstrap
- SLIM
- Feliciano
- WordPress
- Lightning
LP制作は時間がかかる作業です。テンプレートやツールをうまく活用し、LP制作を効率化しましょう。