インタビュアー:
本日はお時間を頂きありがとうございました。松田さんは、前任者からプロジェクトを引き継いでサイバーウェーブとやり取りをするようになったとのことですが、サイバーウェーブとのお付き合いはどれくらいになりますか。
松田様:
個人としては2018年の7月くらいになります。会社としては2017年の夏~冬くらいにかけてプロジェクトの打診があったと聞いています。
インタビュアー:
なるほど。途中引き継ぎでシステム関連のプロジェクトだと中々大変な部分もあるかと思いますが、そこにメンバーとして配属されたということは、松田さんはそもそもシステムに関して知識があったのですか。
松田様:
いえ、元々研究所にいたこともあって、システムに関しては全く知識がありませんでした。今も梨木さんには色々と助けてもらっています。
インタビュアー:
そうなんですね。では、「システムについては詳しくなく、協力パートナーの力が不可欠」という背景から、今回のサイバーウェーブとのプロジェクトを振り返っていければと思いますので宜しくお願い致します。
予算も大きくは組めず、社内リソースも使えない状態でした
インタビュアー:
本プロジェクトについて、課題を持った背景からお伺いできますか。
松田様:
我々は新規事業の創出をミッションとして動いているチームです。解決したい課題の1つとして、研究所の業務の効率化というものがありました。
研究所では管理業務があり、例えば大変なところでは各拠点で年2回、所員が1日がかりでやるような仕事もあるのですが、まだまだ効率化できていない研究所も多いことがわかりました。
そこで、システムを自社で作ることによって、各研究者が本来の仕事である実験に集中できるようにしようと考えたところがきっかけになります。今は技術の商品化に向けて動いています。
インタビュアー:
それでシステム開発会社を探して、最終的にサイバーウェーブに依頼するという流れになったということですね。実際にシステムを作ろうと決めてから、誰に開発をお願いするかを決めるまでは、どのように動かれていたんですか。
松田様:
まず、弊社内にシステム構築を進められる部署はあります。ただ、私が所属している部門が新規事業に関わる経営企画部なので、初期フェーズでは予算も大きくは組めず、社内リソースも使えない状態でした。たまたま前任者がシステムについて詳しい者だったので、前任者の知見をもとに7~8社くらいITベンダーがリストアップされました。そこにご縁があってサイバーウェーブの梨木さんがご紹介されてきたと聞いています。
システムなしのケースの4倍、従来システムの2倍の業務効率化の成果が出ています
インタビュアー:
今回のシステムによってどのような成果が得られたのでしょうか。
松田様:
先ほど、各拠点で業務管理をしているところと全くしていないところがあるというお話をしたのですが、システムを導入することで、システムなしのケースの4倍、従来システムのケースの2倍の業務効率化の成果が出ています。
インタビュアー:
明確に数値として定量的な成果が出ているのですね。その他、システムを入れたことによって想定していた以外の成果、定性的な成果はありましたか。
松田様:
業務に対して研究者から、「楽ちんだよね」という声が聞こえてくるように、肉体的にだけでなく、心理的な負担感も軽減する効果もあったように思います。
インタビュアー:
ありがとうございます。次はサイバーウェーブへの所感について具体的にお伺いさせてください。
「言われたことをやる」以上を求める熱いハートを感じました
インタビュアー:
システム開発会社7~8社が候補に挙がっていたとのことでしたが、その中でサイバーウェーブを選んだ決定打はどこにあったのでしょうか。
松田様:
選定基準はいくつかありましたが、特に技術力の部分ですね。前任者からは、見積もり段階でほぼ設計を含めた要件定義の精度が他社より優れていた、と聞いています。
また、プロジェクトを進めている中でも、当初の要件定義以上に緻密に考えられていました。
一般的なシステム開発会社は言われたことだけやればいい、ではないですけど、割り当てられた予算以上に動くところって少ないと思うんですよね。サイバーウェーブさんからは「言われたことをやる」以上を求める熱いハートを感じました(笑)
インタビュアー:
熱いハートとは嬉しいですね!ありがとうございます。ちなみに、そういった技術力や熱いハートがわかる象徴的なエピソードはありますか?
松田様:
今回のシステムはサーバー側を担当するサイバーウェーブさん、そしてアプリ側を担当するもう1社さんの両輪で進めていきました。
そこで梨木さんは、自社の担当分だけでなく、アプリ側の会社さんにまでアドバイスをしていたのが印象的でした。技術力があるから他社のことまで巻き取って動けるということはもちろんですが、「本質的にビジネスに必要なシステムをつくる」という観点があるからこそだと思います。
あとは、研究所のシステム開発ということで、梨木さん自ら「開成」という富士山も大きく見える場所にある研究所に足を運ばれていたところに、プロとしてのベストな提案をしたいという想いが伝わってきました。
インタビュアー:
サイバーウェーブと現在進行系でプロジェクトを進められていますが、今後期待したいところがあればご教示ください。
松田様:
これ以上望むこともないです(笑)
引き続き、システム開発の部分だけでなく、現場の課題感の部分から議論させて頂けると助かります。
RPGで言えば一般的なベンダーさんは武器屋、サイバーウェーブさんはパーティの仲間に入ってくれる
インタビュアー:
最後に、こんな会社はサイバーウェーブと合うだろう、逆に、こんな会社はサイバーウェーブの良さを活かせないかもしれない、という松田さんなりの所感があればお聞かせください。
松田様:
これからどういうものが必要なのか、というざっくりした部分から検討している方。スモールスタートをした上で、自走しながらベストな方法を探っている方にとってはこの上なく良いパートナーとなると思います。
RPGで言えば、一般的なベンダーさんは欲しいものを提供してくれる武器屋のイメージなのですが、サイバーウェーブさんは、敵を倒すパーティの仲間に入ってくれ、領域を制限せずに動いて頂ける。情けは人の為ならずを地で行くような人なのかな、と。
逆に、もうやることが決まっていて、モノをつくるだけを要求したい会社さんにはもったいないのかなと考えています。
インタビュアー:
貴重なご意見ありがとうございました!今後のプロジェクトも成果創出のために邁進して参ります。
富士フイルム株式会社
経営企画本部 ビジネス開発・創出部
松田 悠弥様
【画像右】
弊社代表