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サブスクリプションビジネスを始める前に知っておきたい、システム開発のポイント

継続的な売上が期待できる「サブスクリプションビジネス」。顧客ごとの嗜好性や利用データが得られて、さらなる商品開発に生かせるといったメリットもあるビジネスモデルで、ここ数年大きな注目を浴びています。サブスクリプションビジネスを始めるべき理由や、適切なシステム開発について紹介します。

今、サブスクリプションビジネスを始めるべき理由

市場の成熟、製品のコモディティ化など企業を取り巻く環境は非常に厳しい状況にあります。そうしたなか、今後も継続的に成長していくためには、革新的な新商品の開発、新たな事業分野への進出、グローバル展開などさまざまな施策が求められます。サブスクリプションビジネスもそのひとつで、今、多くの企業に注目されているビジネスモデルです。さまざまな施策のなかでも、サブスクリプションビジネスに取り組むべき主な理由として、次のことが挙げられます。

  • 比較的すぐに始められる
    革新的な新商品を開発するには、数年かかることがあります。新規事業や海外展開の場合も、市場調査や新たな雇用、事業所の設立などを行うために相当の時間が必要です。しかし、サブスクリプションビジネスであれば、既存の商品を活用できるため、システムさえ整えればすぐにでもスタートできます。
  • 世の中の流れが所有から利用へと移行しつつある
    モノ余りの時代ともいわれる今、消費者のマインドが「所有」から「利用」へと移行しつつあり、サブスクリプションビジネスと相性の良い時代が到来しています。それを見越してこのビジネスに注目している企業は少なくないものの、業種によっては実際に始めている企業は決して多くありません。今始めれば「先行者利益」を得やすい状態なのです。

先行者利益を得るため、サブスクリプションビジネスを始める決心をすれば、迅速に進めたいところです。まずは、システムを開発する必要があります。サブスクリプションビジネスのシステムにはどのような要件が求められるのでしょうか。

サブスクリプションを行う際に必要なシステムの要件とは?

サブスクリプションビジネスを始める場合、通常のECサイトでも運用できるのではと考える人もいるかもしれませんが、現状それは簡単ではありません。一部のモールやカートで定期購入のシステムを導入しているケースはあります。しかし、定期購入では登録しているユーザーから毎月定額の料金を引き落とすだけで、商品はあらかじめ販売側が決めたものなので、ユーザーが自由に選択することはできません。

そのため、サブスクリプションビジネス用のシステムを開発する必要があります。開発の方法としては、基本的に「自社で開発を行う」、もしくは支援システムやプラットフォームなど「外部のサービスを利用する」の、どちらかを選択することになります。

迅速にサービスを開始して先行者利益を得るためには、できる限り早くシステムを構築しなければなりません。

そう考えると、社内に専門的な知識とスキルのある人材がいない限り、外部のサービスの利用が現実的でしょう。外部のサービスを利用する場合も、サブスクリプションビジネスに必要なシステムの要件を把握しておく必要はあります。早速確認していきましょう。

サブスクリプションビジネスに必要なシステム要件

サブスクリプションビジネスのシステムを構築するうえで、管理側で必要となる主な要素は次のとおりです。

  • 契約更新変更、利用状況など顧客情報管理
    サブスクリプションビジネスは会員制ビジネスのため、登録している顧客の管理が必須です。有料会員だけではなく無料会員が存在するサービスもあり、その場合は有料会員・無料会員別の管理機能も必要です。
  • 請求から決済を自動的に行う機能
    毎月の利用料を請求から決済まで自動的に行う機能も欠かせません。複数の利用がある場合はそれぞれに応じた請求をする、無料会員からは請求を行わないといったサブスクリプション型の課金対応機能も必須です。
  • マイページの充実
    過去に利用した商品やサービスの一覧、パスワードや個人情報、契約プランの変更などを行うための、会員用のマイページが必要です。商品やサービスの一覧はカテゴリや価格別などで並べ替え可能な表示形式にして、ユーザーが求めるものがすぐに見つかるようにする工夫も大切です。

サブスクリプション構築のため外部サービスを選択する際のポイント

サブスクリプションビジネスを行う際の主なシステム要件について知ったところで、外部サービスを依頼する際のチェックポイントを見ていきます。

  • カスタマイズの自由度が高いか
    業種や扱う商材、サービスの内容によって、同じサブスクリプションビジネスでも手法が大きく異なります。そのため、価格が安いからという理由でカスタマイズ性が低いサービスを選択してしまうと、結果的に想定していたビジネスが展開できなくなるリスクが生じます。
    事前にどういった形でビジネスを行うかを明確にしたうえで、できるだけカスタマイズ性が高く、柔軟な対応が可能なサービスを選ぶことが重要です。
  • 短期間で構築が可能か
    カスタマイズ性が高くても、構築に時間がかかるようでは先行者利益を得られなくなる可能性があります。短期間で構築が可能なことも、優先してチェックすべきポイントのひとつです。
  • セキュリティが厳重であるか
    多数の顧客情報を管理する必要があるため、情報が流出するようなことがあれば企業として信頼を失ってしまい、大きな損失が生じてしまいます。セキュリティが厳重であることは最低限の条件です。
  • 問い合わせ対応がしっかりしているか
    顧客と長期的な関係を築くことが重要なサブスクリプションビジネスにおいては、不具合があった際に迅速に修復ができないシステムでは極めて不利となります。運用開始後になんらかの問題が起きた場合、すぐに問い合わせができること、スピーディーに対応をしてくれることも、サービスを選定するうえで無視できないポイントです。

サブスクリプションの構築はスピーディーさとカスタマイズ性の高さがポイント

今、さまざまな業種がサブスクリプションビジネスに参入しつつあります。しかし、音楽や映画といったエンターテインメント系以外の業種では、一般的な認知度はそれほど高くありません。そのため、サブスクリプションビジネスへ参入の検討をしているのであれば、できるだけ早い決断をすることで、先行者優位の恩恵を受けられる可能性が高くなります。

サブスクリプションビジネスを始めるには、まずはシステムの開発が必須です。必要な機能をすべて備えており、利用者にとって使い勝手の良いシステムを、正確かつスピーディーに構築しなければいけません。そのためにも、紹介したシステム開発のポイントに照らし合わせて、信頼のできるサービスを選択することが大切です。

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