VALUE KIT開発秘話 第5回「日々の営業活動をデータで可視化! WEBチケット販売システムの内製化とデータ分析をサポートするBIツール」

チケット販売システムの運用コストが高い。顧客データが自社の資産にならない。そんなお悩みはありませんか? サイバーウェーブでは、自社製品である「VALUE KIT」をもとにシステム開発をしています。VALUE KITは、システム開発でよく使われる機能をキットとしてそろえたものです。

今回ご紹介する藤和那須リゾート株式会社は、北関東No.1のテーマパーク「那須ハイランドパーク」を運営されています。那須ハイランドパークのチケット販売システムをVALUE KITでリニューアルし、自社化によって蓄積できるようになった購買データの分析を行う基盤作りをご支援いたしました。

導入後のインタビュー: 北関東No1!那須ハイランドパーク、大手チケットSaaSからVALUE KITへ。月額コスト削減し、初期コストを年内回収!

顧客データを分析し、再来訪につながる施策を打ち出したい

那須ハイランドパークを運営している藤和那須リゾート株式会社では、入場ゲートとアトラクションのチケットをオンライン上で販売しています。VALUE KITの導入前は、2つの課題がありました。

1つ目の課題は、チケットを購入した顧客のデータを自分たちで確認できないことです。経営陣には3K(勘と経験と根性)から2D(デザイン×データ)経営へ転換せねばならないという意識があり、コロナ禍をきっかけに他社のチケット販売サービスを導入しました。

しかし、その他社サービスではチケットを購入した顧客のデータがサービス提供側で管理されるため、チケットの責任者でさえも来場者の年齢や性別、住んでいる都道府県や家族構成などを見ることはできません。顧客データの分析に入る前段階として、他社サービスを経由せずに自社サイトでチケットを販売する体制を整える必要がありました。

2つ目の課題は、BIツールのダッシュボードで自分たちが見たい情報を可視化できないことです。BIツールとは、企業内に蓄積されたデータをグラフや表などを用いて可視化できるシステム。VALUE KITの導入前は、オプションで提供されているBIツールを利用していました。

しかし、提供されていたBIツールはあらかじめ機能が決められているため、導入企業が自分たちの表示したい情報を理想通りに表示することはできません。WEBチケット販売システムの内製化によって顧客データを蓄積できるようになった次の段階として、そのデータを可視化する基盤を整えたいという想いがありました。

「VALUE KIT」でチケット販売システムを構築

「チケットの購買データを可視化・分析し、マーケティングに活かす」というゴールを達成するためには「どの属性の顧客がどのチケットを購入しているか」という顧客と決済の2軸でデータを集める必要があります。那須ハイランドパークのチケット販売システムでは、この2軸のデータ収集を「VALUE KIT」を用いて実現しました。

VALUE KITには、チケット販売システムに必要な会員管理や決済管理、商品管理などの機能を一つにまとめたキットが存在します。会員管理の機能では、チケットを購入するために会員登録した来場者の性別や生年月日、住んでいる地域や家族構成、ペットの有無などを定義し、データとして蓄積することができます。また、決済管理の機能では、入園券やアトラクション利用券、フリーパスなどのチケットがいつ購入されたかをリアルタイムでデータとして蓄積することができます。

収集した顧客と決済の2軸のデータをBIツールに取り込むことで、20代の学生が購入しているチケットや40代の家族連れが購入しているチケット、ペット同伴の来場者が購入しているチケットといった分析を行えるようになりました。

「BIツール」でデータ分析のダッシュボードを構築

VALUE KITで収集したデータをBIツールに取り込み、可視化・分析を行うためには「データマート」と呼ばれるデータベースを構築する必要があります。データマートとは、さまざまな情報が蓄積された大規模なデータベースの中から、目的に応じて必要なデータを取り出せるようにした小規模なデータベース。分析に必要なデータのみを格納したデータマートをBIツールに連携することで、ダッシュボード上でチケットの購買データを可視化・分析できるようになります。

BIツールの画面サンプル

那須ハイランドパークではBIツールを導入したことで、SNS広告をはじめとしたターゲティング広告の精度を上げたり、メールマガジンで再来訪を促すキャンペーンを打ち出したりといったマーケティング施策に成功しました。従来のマーケティング施策では、季節ごとのイベントとチケットの売上をもとに勘と経験で広告を出稿していました。

BIツールでチケットの購買データを分析することで、どの時期にどのチケットがよく売れるかというデータを可視化することができます。一例として、BIツールで分析を行う中で「那須ハイランドパークへの距離が近くなるほど、年間パスポートの所有者が多くなる」ということがわかりました。

このデータを活用することで、近隣地域の住民に向けて年間パスポートの存在を知らせるターゲティング広告を出稿したり、行楽シーズンごとにチケットを購入している会員に向けて年間パスポートの取得キャンペーンのメールマガジンを配信したりといったマーケティング施策に繋げることができます。

サイバーウェーブはレジャー施設のDXをご支援いたします

チケット販売システムの運用コストが高い。顧客データが自社の資産にならない。チケット情報がすぐに反映されない。このようなお悩みはありませんか? サイバーウェーブはチケット販売の自社化で運用と管理がスムーズに行えるシステム「VALUE KITチケット販売」でレジャー施設のDX(デジタル・トランスフォーメーション)をご支援しております。無料のコスト削減シミュレーションと各種資料をご用意しておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。

ページの先頭に戻る