サイバーウェーブは技術力の会社です。サイバーウェーブはミッションとして「情報技術力で、幸せを循環させる仕組みを作り、より良い世界にする」を掲げ、その実現にむけてエンジニアひとりひとりの成長が会社の情報技術力を高めるのだと考えています。本連載では、サイバーウェーブで働くエンジニアをひとりひとりピックアップし、エンジニアとしてどのように成長してきたのか、どのようなエンジニアを目指しているのかをインタビューします。
今回はサイバーウェーブ開発部の太田に話を聞きました。
サイバーウェーブに入社する前からプログラミングの経験を持っていた太田。サイバーウェーブの主力プロダクトであるVALUE KITの「発注した段階で7割が完成している」というコンセプトに惹かれ、入社しました。Rubyの技術力を伸ばしただけではなく、サイバーウェーブで得られたのは「教育者としての姿勢」だったと言います。
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太田 祐矢(おおた ゆうや)
2021年 8月入社
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VALUE KIT のあり方に共感して入社しました
ーーサイバーウェーブへの入社理由を教えてください。
太田:サイバーウェーブの主要プロダクトである「VALUE KIT」の理念に共感したことが理由です。
サイバーウェーブを知ったきっかけは、前職の社長からサイバーウェーブを紹介されたことでした。サイバーウェーブがどんな会社なのか調べるうちに知ったのが「VALUE KIT」です。これはシステム構築に必要な部品は事前に作っておいて、後は実際の案件に合わせて足りない部品を開発していくという仕組みです。
「事前に開発を済ませておく」という体制は他の開発会社には見られない特徴です。Webサービスの開発に携わった経験もあり、0からシステムを作ることの大変さを知っています。発注の段階で7割完成しているというVALUE KIT のあり方に魅力を感じました。
自分は10年以上開発の仕事をしていたためサイバーウェーブの業務に携わっても問題なさそうだということで、入社となりました。
ーー入社後はどのような業務を担当しているのでしょうか?
太田:上流と呼ばれる工程を担当することが多いです。どんなシステムを作るかというお客様とのご相談や、システムの設計を担当しています。プログラマーに書いてもらったコードのレビューをすることもありますね。
最近サイバーウェーブは、開発部をインテグレートチームとパッケージチームに分けるという試みを始めました。インテグレートチームではお客様のいる開発プロジェクトを手掛けます。VALUE KITを使った新規システムの開発や、他社のシステムでこれまで運用されていたお客様の業務をVALUE KIT へ乗り換えできるようにカスタマイズする業務を担当しています。
パッケージチームではお客様のいる開発プロジェクトではなく、VALUE KITという製品本体 の機能を更に拡充させようと動いています。
自分はインテグレートチームに所属しています。最近も新しい案件が始動したところで、システムの設計を進めています。
インテグレートチームとパッケージチームで業務が分かれているとはいえ、まだまだ運用段階にあるので、明確に役割分担がされているわけではありません。VALUE KITのバージョンを上げるなど、役割分担としてはパッケージチームがする予定の業務も任されることがあります。反対にインテグレートチームの仕事にパッケージチームが加わることもあります。
ーー実際にコードを書く機会はあるのでしょうか?
太田:私はお客様と開発チームをつなぐリードエンジニアの役割なので、私自身がコードを書くことは、今はほとんどありません。ただ、プログラミングは学び続けています。お客様からシステムの質問をされることもあるので、技術の理解を深めるための勉強は欠かせません。
お客様に喜んでもらえる瞬間のために仕事をしている
ーー太田さんにとって、業務のやりがいは何でしょうか?
太田:一番は、自分が関わったシステムが世に出た瞬間です。システム開発を成功させるにはいくつもの難所があるんです。開発が想定通りに進まないことや、想定外のトラブルも発生します。お客様に満足していただけるような提案ができないこともあります。
システムを公開できたということは、多くの壁を乗り越えて、お客様にも受け入れていただけるシステムを作れたということです。公開後、お客様に喜んでいただけているのを見ると「頑張って良かった!」とやりがいを感じます。
大変な事も多くありますが、この瞬間があるからこそ、自分はシステムエンジニアの仕事を続けられているのだと思います。
Ruby を極められる環境
ーーサイバーウェーブに入社して、どのような学びを得られましたか?
太田:Ruby に詳しくなりました。
サイバーウェーブには見習生制度という教育制度があり、プログラミングに初めて触れる人が実務の場に立てるようにするためのカリキュラムがあります。自分は経験者だったため見習生の時期はありませんでしたが、一通り内容は学習しておきました。
プログラミングの知識はありましたが、サイバーウェーブに入社するまで自分がメインに使っていたのは、Ruby ではなくC言語などでした。Rubyに本格的に触れたのは見習生制度での学習が初めてだったため、得た物は大きかったです。
Ruby とC言語はかなり使い方が異なります。例えば、メタプログラムを使えるかどうかです。メタプログラムとは「プログラムを生成するプログラムを書くこと」です。通常、プログラムを組むためにはコードを書く必要がありますが、メタプログラムを使えば自動的にコードを生成できるんです。
C言語ではメタプログラミングを扱えませんが、Rubyにはこの機能が備わっています。
ーー自動的にコードを作れるのは便利そうですね。
太田:便利な一方で、読み方に慣れていないとコードの意味を理解しにくいですし、使いどころも考えなければなりません。実務で使いこなすには技術力が必要で、何も考えずに使うとかえって混乱の元になってしまいます。
自分が扱いなれていたC言語にはメタプログラミングの概念がなく、サイバーウェーブで初めて学んだ時は戸惑いがありました。うまく使いこなせるよう、今でも勉強を続けています。
教える側の人間性が問われる場に立って仕事への考え方が変わった
太田:サイバーウェーブで仕事をする中で、仕事への考え方も変わりました。今まで考えていなかった「教える力」の重要性を実感したことです。
サイバーウェーブに来るまでは、教えるよりというよりも自分の技術力を伸ばすことを優先に考えていました。今までの職場ではベテランに囲まれており、ほとんどの場合自分は教わる立場にいたためです。
しかし、サイバーウェーブでは未経験から転職した若手エンジニアやインターン生の育成にも力を入れており、学生も多くいる環境です。若手エンジニアやインターン生に対しては技術的な事柄だけではなく、仕事の進め方などをアドバイスすることもあります。
立場上教える機会は多いのですが、自分は教える練習をあまりしてこなかったため、どうすれば相手に伝わりやすい教え方ができるか苦心しています。例えば自分の伝えようとする内容が正確に相手に伝わっているかを確認しながら話すことなどを心がけています。
特に苦労しているのは、プログラミングと違って教え方は書籍やセミナーでは学びにくいという点です。本で勧められた教え方を実践したからといって、必ずしも相手の心に響く訳ではありません。サイバーウェーブで業務をしていると、教育スキルを学ぶ一番の方法は実践だと思わされます。
ーーでは、太田さんがいまいちばん興味をもっているのは「教えるスキルの向上」ということになるでしょうか?
太田:教えるスキルはもちろんですが、自分自身の内面も鍛えたいです。
教える時というのは、教える技術以上に、教える側の人間性が問われる場だと思います。例えば自分が相手に嫌われていた場合、いくら内容が素晴らしくても相手の心には届きません。
そのため、器の大きさを広げる必要性を感じており、普段の生活でも人間的に成長することを心がけています。人の話に耳を傾けること、言葉遣いに気を付けること。そういう意味では、サイバーウェーブでの日々が修行の場のようなものだと思っています。
あとは、自分自身の価値観も広げたいですね。
ーーそれも、教える力と関連があるのでしょうか?
太田:はい。視野が広い方が物を教えやすくなると感じています。相手に合わせた教え方をしやすくなりますから。エンジニアは「職人気質」という言葉で表現されることがあります。自分も以前は、技術を一念に追いかけることに意識が向いていました。
けれど、サイバーウェーブで教える立場にいると、職人気質だけを持っているのでは足りないと感じるようになりました。
今は価値観が多様化しています。人によってどんな言葉が響くかは全く異なります。自分の視野を広げないと、どう伝えれば効果があるのかわかりません。そう考えると、システム設計などの専門知識だけではなく、他の分野にも知見のあるエンジニアを目指したいと思います。
人間性を涵養すること、視野を広げること、この2つをサイバーウェーブでは学んできましたし、これからも学び続けたいです。座学だけでは学びきれない経験を、サイバーウェーブは提供してくれています。
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サイバーウェーブでは一緒に働く仲間を募集しています
サイバーウェーブでは一緒に働く仲間を募集しています。当社は創業20年を機に「第2の創業期」として、事業を拡大方針へと舵を切りました。会社が急拡大しており、若いメンバーやインターン生がどんどん入社しています。個人の成長は、勢いのある環境のなかでこそ加速されるものです。成長事業に参画できるチャンスです!
サイバーウェーブはコード1行1行に対してこだわりを持って、プロ意識をもったエンジニアを育てている、技術力に自信のあるシステム開発会社です。社内には、創業23年のノウハウの詰まった研修コンテンツや、安定したシステム開発をするための手順が整っています。実力のあるシステム開発会社だからこそ、経験を積みながら、実践的なシステム開発の技術も学べます。自信をもって主義主張ができる『飯が食える』エンジニアを目指していただきます。
エンジニアとしてしっかりと飯を食べていけるまでには、道のりは決して短くありません。長期で頑張り、エンジニアになるという強い思いがあれば、実戦的な開発経験と、周りの仲間とコミュニケーションしながら、しっかりと成長できます。当社のノウハウを余すことなく活かし、技術力を大きく伸ばしていただきます。
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